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ニーズ高い“医療バラエティ”が減少してしまったワケ [ニーズ高い“医療バラエティ”減少のワケ]

ニーズ高い“医療バラエティ”が
減少してしまったワケ

“医療バラエティ”.GIF

10月17日に放送された
『主治医が見つかる診療所
(テレビ東京系)において、
お笑いコンビのノンスタイル
井上裕介の心臓が「先天性二尖弁」で
あることが発覚。
いつもはポジティブなイケメン勘違い
キャラの井上だけに、視聴者への
インパクトも大きかった。

こうした芸能人が健康診断を受けて
不健康度をネタにするという、
いわゆる“医療バラエティ”番組の数が
最近は減少傾向にある。

視聴者の病気への知識や早期発見への
意識を高めるという意味でも、
医療バラエティ番組には“よい効果”が
あると思われるのだが、
なぜ減少傾向にあるのか?
◆近年はなかなか見ないバラエティ番組
での“面白健康チェック”
この“医療バラエティ”の代表格とも
言えるのが、
『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』
(テレビ朝日系)だ。

“メディカル・ホラー・エンタテインメント”と
称する同番組は、山田邦子の乳がんが
発見されるなどの話題性もあり、
視聴者の危機感や恐怖心を煽る番組構成で
2004年の放送開始以来、安定した
視聴率を残していた。
また他局においても、同時期に
『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)の
番組内で「血液サラサラ選手権」
(「血液ドロドロ選手権」もある)という、
血液を医療器具に流して誰が一番早く
通過するかを競う企画が人気となると、
血液サラサラ(ドロドロ)”
健康のバロメーターとして、
世間でもちょっとした流行語になる。

『ぐるぐるナインティナイン』
(日本テレビ系)や
『ロンドンハーツ』
(テレビ朝日系)でも、
公開人間ドックで不健康王を決めたり、
メタボ男性のリアルな健康状態
チェックするなど、バラエティ番組内の
一企画として“健康志向”が取り入れられ、
芸人が肛門から内視鏡カメラを入れて
悶絶する…なんて場面もすっかり
“定番化”したのである。

◆番組タイトルも変更、ねつ造発覚で
規制強化

「医療バラエティブーム、
健康番組ブームに暗い影を
落とすことになったのが、
2007年の『発掘!あるある大事典2』
(フジテレビ系)問題です。

同番組は、たけしさんの番組のように
“このまま放っておくと
大変なことになる”的な煽りではなく、
“○○を食べると美容によい
健康によい”という
ポジティブな面に振った内容で
人気が出ました。

視聴率も好調で、放送翌日には、
番組で取り上げた食品が
スーパーで売り切れる事態
起きるほどでした。

しかし2007年に
“納豆ダイエット”の根拠のデータが
ねつ造されたものだと発覚すると、
翌週に番組は終了。
その翌週には、同時間帯で5分間の
謝罪特別放送が流されるまでに
問題化されました」
(バラエティ番組制作会社スタッフ)

そうした意味では、医療バラエティは、
さらにきちんとしたデータの裏付けや
綿密な取材、事実誤認のチェックなど
『あるある~』のような健康系番組に
比べても、はるかに手間も
労力もかかる番組だ。
また、医療研究は日々進歩しているので
去年までの常識が今年の“非常識”と
なることもあり、信ぴょう性が
薄かったり、ヘタをすれば誤報と
なってしまう可能性もある
ジャンルなのだ。

今年、各週刊誌が論争を繰り広げた
「ガンは切るか切らないか」にしても、
医者によって意見が正反対になること
からもわかるように、
番組としてはなかなか断定しにくい
分野になってきたのは事実なのである。

「さらに言えば、危機感を煽りすぎると
BPO(放送倫理・番組向上機構)から
注意を受けることもありますし、
そうなれば番組自体の寿命が
危うくなります。

たけしさんの
『本当は怖い家庭の医学』
しても、2010年には
『たけしの健康エンターテインメント!
みんなの家庭の医学』
タイトル変更されてます。
過度に恐怖心を煽らないように
配慮したのかも知れません」
(前出・スタッフ)

◆様々な功罪を経て、視聴者への影響力を
考慮した良質なバラエティへ
要するに医療系の番組は、
視聴者の関心も高いだけに
影響力も大きく、労力もリスクも
ともなうということだ。

今では、先の
『みんなの家庭の医学』
『主治医が見つかる診療所』
くらいしかレギュラー番組はなく、
あとは教養バラエティ番組内の
一企画として扱うことで過剰な
イメージを避ける…という
フォーマットが定番化しているようだ。

一方、10月28日からは、
恵俊彰司会の健康情報番組
『その原因、Xにあり』
(フジテレビ系)がスタートするという。
腰痛や肩こり、ぽっこりお腹といった
身近な悩みをテーマにするらしいが、
やはり健康問題はいまだに視聴者の
関心の的であるということだろう。

今ではほとんどの情報がネットで
調べられる時代になったとはいえ、
その膨大な情報量からの取捨選択は
容易ではない。

ましてや医療・健康関係ともなれば、
危険で怪しいものがいくらでもある。

ここはやはり、様々な功罪を
経てきたとはいえ、テレビならではの
良質なエンタテインメント・
医療バラエティの出番ではないだろうか。
今後も視聴者との適切な距離感を
保つ工夫をしつつ、有益な情報を
与え続けてもらいたい。

オリコン 10月26日(水)8時40分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161021-00000370-oric-ent

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