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北村一輝「なかなかの地獄だった」17歳の頃 ブログトップ

北村一輝、「なかなかの地獄だった」国立商船高等専門学校で、船乗りを目指していた17歳の頃 [北村一輝「なかなかの地獄だった」17歳の頃]

北村一輝、「なかなかの地獄だった」
国立商船高等専門学校で、
船乗りを目指していた17歳の頃

北村一輝.GIF
俳優として確固たる存在感を示し活動している
北村一輝さん

【私の一枚】
16か17歳の頃は、商船高等専門学校に
通っていました。

僕は群れるタイプではないのですが、
一番仲がよかった友人とはウマが合い、
いつも二人で遊んでいました。

多感な年代に苦楽を共にした大切な
存在で、彼とは今もよく会っています。

子供の頃から映画が好きで、
俳優への憧れがありましたが、
同時に見聞を広げたいという
強い思いもありました。

中学を卒業後、国立の商船高専に進学し、
船乗りを目指しました。

学校があったのは、愛媛県の信号も
何もない田舎の島。

正直、なかなかの地獄でした。

一番大変だったのが、体育会系の
先輩後輩の序列が厳しい男だけの寮生活。

何事も連帯責任で過酷なこともありました。

でも船乗りは、
ささいな失敗が命とりになるし、
何があっても仲間の手を離さない
連帯感が必要です。

逃げ場のない学校と寮の厳しい生活を
共にした親友や同期とは、かけがえのない
深い絆が生まれたものです。

北村一輝1.GIF
商船高等専門学校時代の北村一輝さん(右)と親友。
昔も今も変わらず、二人の時間はとても楽しいという

そんな日々の中、僕のもう一つの夢で
あった俳優への思いが膨らみ、
19歳の時に学校をやめ、
俳優を目指して上京しました。

何のコネも経験も、お金もなく、
俳優として芽が出るまで約10年。

よく「つらくなかった?」と聞かれますが、
自分としては夢への階段を上っている途中で、
つらいとか嫌だと思ったことはありません。

正直、高専時代に比べればなんてことは
なかったですね(笑)。

無我夢中で走り続けて40代になり、
これまで自分が強い鎧(よろい)を
探していたと気付きました。

「もっと変わりたい」
「成長したい」と、
ある意味メーターを振り切り、
人の何倍も無理をしてきました。

でも鎧の下の変わらない自分の根本や
足元こそが大事で、そこを見直すことが
大切だとわかりました。

自分が向きたい方角を向いているか、
時には立ち止まって見つめようと。

最近は母親と旅行に出掛けたり、
写真の友人をはじめ昔の友だちとも
よく会ったりと、人として大切な部分を
見つめ直すように心がけています。

昔から、50代で自分の代表作を作りたいと
思ってきました。

50代を前にした今、足元を固めるのは
大きく飛ぶ前の必然かもしれませんし、
人としてきちんとしなければ、
次のステップに進む資格がないとも思う。

でも何より「変わらないもの」を
大切にする生活は精神的にとても
充実しています。

 

きたむら・かずき 

俳優 1969年大阪生まれ。
91年に本格映画デビュー。
99年に『皆月』『日本黒社会LEY LINES』で
キネマ旬報新人男優賞を受賞。

主演ドラマ「大江戸事件帖 美味でそうろう2」
(BS朝日 2月17日19時~放送)、
土曜ドラマ「4号警備」(NHK総合 4月スタート)、
映画『無限の住人』(17)、
『羊の木』(18)が公開予定。

◆北村さんが出演する映画

『相棒―劇場版IV―首都クライシス 
人質は50万人!特命係 最後の決断』が
2月11日に全国で公開される。

今回は、ミステリアスな国際犯罪組織と、
特命係の「相棒」が対決。

大規模テロ事件の阻止に向け、
水谷豊演じる杉下右京の推理が、
歴史上の悲しい出来事と事件の
つながりに到達する。

北村さんは犯罪組織に身を置く謎の男役。

身のこなしも含め、とても印象的だ。

「僕が小学生の時から、水谷さんは
燦然(さんぜん)と輝くスター。
自分を見直しているタイミングで
共演できたことは、僕には非常に
大きな出来事です。
水谷さんが作品に対し真摯(しんし)で、
人として俳優として、
現場の長として作品を牽引(けんいん)
される姿を拝見し、自分の
未熟さを痛感しました。

今回の役どころは、
損得勘定で動く人が
多いこのご時世に、
人として失ってはいけない
部分を大切にし、葛藤する人間。

犯した行為は許されませんが、
彼の貫く正義には
感じるところが多かった。

僕と同世代の方は、
これまで無理をしたり、
我慢したりして走ってきた方が
多いと思います。

ここで一度立ちどまり、
これから自分が誇りに思えるような
爪痕を残したい。

そんなことを考えるきっかけに
なったらうれしいです」

(聞き手 田中亜紀子 / 朝日新聞デジタル「&M」)

朝日新聞社

朝日新聞デジタル 2/7(火) 11:10配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170207-00010001-asahit-ent
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